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守護する者たち 12
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sideアキラ
“ふっ”と意識が覚醒した僕は上体を起こそうとした。
『力が入らない…』
腹這いになって腕を使って起きようとしていると後ろから引っ張られた。
セベクの逞しい腕が胸と腰に巻きついている。
そして肩口に当てられた唇と共に素敵な低音の声が降ってきた。
「アキラ…」
セベク。
僕の旦那様。
向き合う形にされて僕は彼の胸に抱きついた。
「おいおい、また襲われたいのかい?」
嬉しそうに微笑むセベク。
優しい笑顔。
「無理をさせた。身体は辛くないか?」
「ん…」
また二人の唇は重なり…
sideセベク
「アキラ殿は?」
セテフの問いに俺は思わず顔を顰めた。
アキラは…多分今は眠っているだろう。
情事のあとが色濃く残る身体を清め、軽い食事の後寝かしつけてきた。
あの小さな身体は思っていたよりも柔軟に出来ているようであれほどの荒淫にもかかわらず痛みすら訴えていない。
しかし…
sideアビス
睡眠を欲する身体が感じた温もりと浮遊間。
もぞもぞと動く身体を宥めるように擦ってやると俺の胸に落ち着く場所を得たのか動かなくなった。
夕暮れの中、布に包まれたアキラを抱いて別棟に向かっている。
『抱いてこい。』と叔父上に言われたとき、はっきり言って何の冗談をと思ったものだが。
アキラ…
俺の腕の中で眠る愛しいヒト。
その身体を拓くことを許されたこの喜び。
褥に降ろしてから俺はアキラの目覚めを、その白い身体のあちらこちらに口づけを落として促していた。
二人の間を遮るものはアキラはもとより俺の腰布も先程外して何もない。
もうとうに勃起し先走りの潤滑液で濡れ光らせているのを見て怯えるだろうか?
sideアキラ
目覚めた途端、視界に飛び込んできたのは覆い被さっているアビスの顔。
心持ち緊張しているような?
でもその孔雀色の瞳は熱を孕んでいて、それと同じものを昨夜から散々見た気がして。
セベクの手の質感とはまた違う大きな手が二の腕を掴んでいた。
視線が絡み合う。
無言のままアビスが動いた。
細腰を鷲掴み己の股間に押しつける。
「アビス!何するの⁈ちょっ!セベク!セベク‼︎」
「黙れっ‼︎」
今迄見たことのない厳しく怖い顔。
そして怒鳴り声。
アキラは恐怖のあまり声を出すことも出来なかった。
アビスの表情が緩んで次は眉をひそめ辛そうになる。
「アキラ…怯えないで…」
セベクとは違う暖かい胸にギュッと抱きしめられた。
「怖がらせるつもりはなかったんだ。」
旋毛に口づけを落としこめかみ、唇と啄んでいく。
突然、押し倒されて押さえつけられて。
「‼︎」
首筋、鎖骨へと降りてきた唇が胸の飾りを吸い上げ舌で転がし、そして明確な意図を持ってその下へと向かっていった。
アキラは膝を閉じアビスを押し退けようと抵抗する。
でも、易易と手首を捕られ強く握られた。
「い、痛い。」
ぱっと離された手が今度は頬に優しく触れる。
真正面から強い意思の込められた眼差しに見つめられた。
「もし…俺のことを少しでも好きでいてくれるなら、拒絶しないでくれ…怪我させたくないんだ。」
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