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ヒトと獣と 32
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母屋の鰐王の居間で派手な破壊音が響く。
アビスが荒れている。
あの後、場所を客間棟からここに移して両王(鰐王セベクと山犬王セテフ)から自身の留守中に起こった事を聞いて…当然の事ながら、キレた。
アキラの身に起きた卑劣な事件はともかく、当事者がお咎めなしでそのうち一人はこの場に出入りしている。
それどころかあの二人は…
手元の卓を真っ二つに折ると、壁に投げつけた。
木っ端微塵になって砕け散る破片と割れる壁板。
いつも以上の荒れように不審なものを感じたセテフが握りしめられた甥の手を取る。
「どうした? 」
一瞬、泣きそうに歪められた顔。
だがすぐにそれは怒り狂うジャッカルの若大将の顔になる。
「あのふたり… どうなってる? 」
搾り出すような言葉にセテフは溜息をついた。
「始まったのだよ。
…本格的に一妻多夫が。
もうアキラは私達だけのものではない。」
始めにトートがそしてそれに続いてクヌム師が出て行った。
閨の間に二人きり。
啄ばむだけだった口づけがどちらからともなく激しくなっていく。
アキラはともかく、ホルに許されたチャンスは多くない。
ホルは…アキラを愛でる。
ジャッカルの匂いを消すように全身で重なる。
桃色の乳首も花芯も。
蕾にすら舌を這わせてべちゃべちゃになるまで嘗めた。
蜜口の皺の一本一本まで嘗め拡げて蜜壺の中に舌を挿入する。
「あっ…あぁ… 」
感じてくれている可愛い声を聞いてますます滾るホルの剛直。
蜜壺のなかを太い舌で擦られて、前立腺を攻められて、気がつけばアキラは白蜜を溢してしまっていた。
ホルは次は己の指を蜜壺に沈めた。
かなりの太さのあるそれをゆっくり、ゆっくりと進めていく。
アキラはまた白蜜を溢した。
…獣人達の指はその体格に比例して太く、長い。
殆ど武術を嗜まない鳥人でも、アキラの世界のアジア系成人男性のペ○スくらいはある。
その指淫だけでイカされ続けて、アキラの思考は停止してしまう。
只々快楽を追い求めるだけ。
今はそれだけでいい…
「ホル… 僕… 欲しい。」
指が抜かれ、窄まりかかった蜜口をひと嘗めするとホルは己の剛直を愛しい孔に擦りつけた。
ホルの、先走り液でぬるぬるのそれは鈴口をひくひくさせて待ち望む。
キ頭を押しつけて体重を掛けると僅かな抵抗と共に受け入れられていく。
キ頭にかかる圧力が堪らない。
「アキラ…あぁ…アキラ。」
ゆっくり優しく進めていくとアキラの可愛い唇から嬌声があがる。
身体を折って口づけるとアキラの腕がからみついてきた。
「アキラ…すきだ。俺のアキラ… 」
焦れったくなるほどゆっくりとした抽挿でアキラを穿っているが締めつけがキツくてもう持っていかれそうだ。
「あいしてる…俺の… 」
仰け反って絶頂を極めているアキラに搾りあげられてホルはアキラの中に逐情した。
腸壁にあたるホルの迸りに悶え痙攣するアキラを強く、強く抱き締めるホルは己の複雑な気持ちに整理がつけられるのかと悩む。
多数の夫達がその “ 折り合い ”に苦悩する。
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