アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
ヒトと獣と 39
-
「おっはよー。」
少し遅れて朝餉の席に顕れたアキラは席について食事を始めていたセベクに抱きついた。
口づけを強請って上目遣いに見上げるとセベクは優しく唇を合わせてくる。
「もう大丈夫なのか? 」
アキラの大好きな低音の声が耳元で囁かれた。
「アキラ。」
少し機嫌の悪いセティの声。
膝に乗り、頬に触れて、口づける。
彼の舌が入ってきて……
朝からするキスじゃない!
「叔父上、アキラが困っていますよ。」
アビスの口づけを頬に受ける。
渋々唇を離したセテフは、これまた渋々アキラを解放する。
そしてセベクの膝の上に戻ったアキラが爆弾を落とす。
「ねぇ、クヌムよりセベクの方が年上って聞いたけど、セベク何歳? 」
聞かれたセベクよりアビスの方がビシッと固まった。
冷や汗が流れる。
その様子を見てほくそ笑むセテフ。
「歳? 」
何を今更、といった表情でセベクはアキラを抱きすくめた。
「多分……ヒトの数え方で88?かな。」
「‼︎ おじいさんじゃないの? 」
「何言ってるんだ、お前。
俺はまだ青年期だぞ。
……思い知らせてやろうか? 」
朝には絶対に相応しくない獣の淫欲に染まった目で睨まれて、思わず逃げをうつ。
だが鰐王は甘くない。
アキラを肩に担ぎあげてセベクは退室して行く。
セテフが通りすぎていく二人に声をかけた。
「後ほど何か見繕ってお持ちしますよ。アキラも空腹でしょうしね。
ふふふ……混ぜて下さいね。」
こちらも出来れば拝みたくない怖〜い笑顔。
アキラはアビスに助けを求めながら運ばれていった。
「さて、と。アビス……
話題の矛先が廻って来なくて良かったな。」
「は、はい。叔父上。」
アペデマクが怪訝な顔をしている。
セテフはベリーに似た果実を摘みとり弄びなからくつくつと笑う。
「アビスは自分がアキラより年下なのを気にしているのだよ。
まさか4年も年下だとは思わないわな。」
この衝撃の事実をアキラが知る事はない。
軽々と担がれて連れて行かれたセベクの寝所。
アキラの寝所でもあるここは、水辺からは少し離れた高床式の建物。
テラス面がフルオープンの粋を凝らした造りになっている。
「セベクぅ〜 ごめんなさい。
もう、言いません。許し…… 」
褥にそっと降ろされて唇を塞がれる。
敷布に付いた手に鱗の生えた手が重ねられ、もう一方の手がアキラの頬を覆う。
“ ちゅ、ちゅっ ”と唇が行き来し、離れていく。
「愛してるんだ。」
少し掠れたセベクの声に……アキラはその身体を震わす。
「お前のすべてを俺だけのものにしたいくらい、愛してる。」
そろそろと伸ばされた手が腰布にかかり、器用に片手で解かれていく。
「アキラ……アキラ‼︎ 」
いきなり突き込まれた衝撃に、悲鳴をあげて仰け反るアキラの、さらに奥深くに居場所を求めるセベクの剛直。
朝方までクヌムが愛でていた男膣《なか》は、今だ柔らかく蕩けていてセベクの剛直を包み込む。
キ頭はすでにS字のくびれを通過し、アキラからは喜色の混じった悲鳴しか聞こえない。
「イイか? 」
興奮しきったセベクの瞳が縦に細くなる。
身体中の鱗が逆立って、それはアキラの前立腺をまともに引っ掻いた。
「ぎゃーーっ! 」
上半身が跳ね上がり、仰け反る。
「ひっ……ひ…… 」
食い千切られそうな締めつけのなかを無理矢理抽挿して……
「おや、もうこんな状態ですか? 」
セテフが訪れた時、丁度セベクが口移しで水を与えているところだった。
だらりと垂れた腕に力はない。
「あなた、獣化が促進してますね。
その状態で抱いたのですか? 」
スッと鱗が薄くなる。
「まったく…… 」
アキラの額に口づけると軽く揺すってみた。
「アキラ、聞こえる? 起きて。」
薄っすらと目を開けて二人に微笑みかけるアキラの一言。
「きもち……イイよ。もっと…… 」
差し伸べられた手をとる二人。
「ふたりとも……だいすきなの。
だから、ふたりとも……ちょうだい?」
どちらからともなくゴクリと喉が鳴る。
セベクが蜜壺に納めたままだった剛直を引き抜くと、閉じきれない蕾から白濁が溢れ出す。
改めて開脚し鈴口を押しあてたセテフは力を込めて挿入っていった。
ぐずぐずになっていた蜜口は痛みを感じない。
純粋に快感だけを拾ってアキラはイキまくる。
セベクとセテフ。
二人の床上手に攻められて、愛でられて、アキラの身体は創り変えられていく。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
66 / 1203