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砂漠の悪魔 7
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思ったよりもアキラの身体は柔軟に出来ていたようだ。
この世界に堕ちてきて、毎日の様に獣人たちに抱かれて熟れきった身体は、アビスの強引な行為にも傷つく事はなかった。
それと朝方までホルに抱かれていたという事実。
彼の残滓でアキラの蜜壺は潤いを失っておらず、トロトロに蕩けたままだ。
挿入の衝撃とショックの為に苦痛を感じてはいたが傷つきはしなかった。
「アビス!やだ!やだ!やめてー‼︎ 」
怒り滾った剛直が一気に奥底まで突き刺さる。
「ーーあーっ! 」
奥の奥まで激しく抽挿されて、犯されて、苦痛のあまり逃れようとするが、頸と両手を拘束されてびくともしない。
ガツガツと音がしそうなほど強く穿たれて、アキラの閉じた瞼の裏では極彩色の星が翔んだ。
『浅ましい……。』
アキラはこんな状態でも感じてしまっている己の身体を呪う。
「アキラ、アキラっ! 」
アキラの蜜壺の締めつけを感じ、その反応に気を良くしたアビスが頸と両手の拘束を解いた。
アキラの呼吸が楽になる。
「アビス……う……アビスぅ…… 」
ポロポロと涙を溢して見上げてくるアキラに、今朝初めての口づけを捧げるアビス。
先程までより僅かに緩やかになった抽挿にアキラの身体は歓喜の兆しを見せる。
「アビス…… 」
ぐずぐずと泣きながらアビスの首に腕を回し引き寄せようとするアキラ。
「どうして?こんなこと、するの? 」
アビスの顔つきが変わった。
アキラの腕と腰を掴んでいた手に力が籠る。
噛み締めた口から牙が覗く。
「わからないのか? 」
「アビス…… 」
「俺は……おまえが俺ら以外の男に抱かれるのが我慢ならない。」
突然再開された激しい抽挿に思わず悲鳴をあげる。
「愛してる……愛してるんだ。
アキラ……っ! 」
『孕むまで注ぎ込む。
俺の仔を孕んだら、俺だけの妻になってくれるか? 』
泣きたくなるほどの想い。
「アビス…… 」
殆ど独りよがりの行為によって一度目の逐情を終えた後、アビスはアキラを抱き締めて口づけていた。
“ 好きだ ” “俺のものだ”と、呪文の様に囁きながら……。
おずおずとアビスの背中に手を回した。
「アビス……ね、アビス。聞いて? 」
「ん? 」
アビスの頬に唇を這わせる。
「アビスは僕にとって……特別なの。」
剛直がまた抽挿を開始する。
「アビス……だけ……なの。」
アビスの胸に喜びの炎が燃え上がる。
「アビスとだけ……こんなふうに話が出来るの。
アビスだけが……ああっ! 」
ピッタリと重なっていた身体が離れ、大きな手が細腰を抱え直す。
開脚し、肩に脚を担ぎ、上から押し込むように挿入されていく。
奥の括れの先の粘膜を掻き回すようにして抽挿するアビスは身も心も溺れきっていた。
褥の中で抱き合って口づけを交わしながらの睦言。
「僕はね、小さな時から親ではない大人に囲まれて育って来たの。」
アキラは自分の生い立ちを語っていた。
「年の近い友達も……友達自体居なかった。
僕に近づいて来るのは狡いティーンエイジャーか、いやらしい大人。
ここでは皆良くしてくれるけど、セベクもセテフも大人過ぎて。
アビスだけが僕と“ お話 ”してくれる唯一の夫《ひと》。」
アビスは嬉しすぎて天にも昇る気持ちだ。
“ アキラの特別。唯一の夫 ”
「だからアビス…… 」
アビスは言葉を続けさせなかった。
アキラは言葉を続けられなかった。
唇を塞がれ、繋がったまま太腿に乗せられた。
抱き合い、舌を絡め、腰を動かす。
密着して、お互いの身体に絡む手足。
ゆったりとした抽挿と優しい囁き。
ふたりはこの日、セベクとセテフが呆れるほど長く繋がっていた。
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