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砂漠の悪魔 27
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sideセテフ
アヌビス館の私の居室。
荒淫ゆえの怠さを訴え、褥から出られないアキラを自室に連れて来て……
また、抱く。
「ラー…… 」
差し出された手に指を絡め、褥に横たえた。
ラーは甘えて身体をよせてくる。
愛しい妻よ。
本当はこのような形でアヌビスに連れて来るつもりではなかった。
アヌビスの民に正式な形での紹介を考えていたのに。
今回のこれはいわば緊急避難。
故に、館の極々一部の者にしか知らせていない。
それなのにラーに逢いたいと押し掛けて来るものの多い事。
そして私は感じている。
他のものとは比較にならないほど強大な力を持つものがここに、ラーの元に参じようとしている事を。
私はつかの間の安らぎを求めて、ラーに溺れる。
アビスの愛噛の痕……結局歯形の一部が残ってしまった。に舌を這わせる。
「ラー……もう痛くないかい? 」
「うん、大丈夫。」
次にアキラの感じる場所のひとつ、鎖骨の窪みに舌を這わす。
「あ……あん…… 」
吸われすぎて、若い少女のそれのようにぷっくりと膨らんだ乳輪を舐めあげる。
硬く尖った胸の粒を甘噛みしてやるとラーが悲鳴をあげ、押し退けようと暴れだした。
滾る。
獣の血が滾る。
噛みちぎる前に乳首を離し、脚を抱えて開脚した。
股の間に腰を入れて、そのまま打ちつけるようにしてラーの中に挿入る。
「ーーーーーっ 」
衝撃に仰け反るラーの細腰を掴んで抽挿し始めると、可愛い声で啼く。
「ラー……善いよ……凄く善い……
ああ……ラー…… 」
「セティ……っ 」
射精に向けて、押さえつけた肩に力が篭る。
前立腺を擦り、奥を穿ってラーを射精に導いてから、ラーの奥に白濁を叩きつけた。
イって敏感になっていたラーは白濁の迸る勢いで、さらに空イキし意識をトばした。
……愛しい。
くちゃくちゃと卑猥な音をたてながら、ラーの蜜壺に白濁を塗り込み、余韻を愉しんでいた。
「うん? 」
閨の間の空気が動いた。
だが……
私は部屋の隅に目を向ける。
目を眇めて見ていると白い影が顕われてきた。
「隠形してまで覗きかえ?
悪趣味な。」
「悪趣味はそちらでしょう?
私の存在を感じてらして、見せつけてらっしゃるのですから。」
全身を露わにした白銀の蛇王が、うっそりと微笑む。
「何用か? 」
「まずは……ご挨拶をと。」
音も無く褥に近づいて、今だ繋がったままのラーの手をとる。
繊手の先に口づけて、頬を撫でた。
「近々、結納を携えて正式にご挨拶に参ります。my precious…… 」
桃色の半開きの唇を指でなぞり、頤を持って口づける。
私は引き剥がそうと手を伸ばしたが、彼奴は軽々と身を引くと私の手をかわした。
美貌に似つかわしくない、まるで耳まで裂けんばかりの笑みを浮かべ珊瑚色の、先端が二股に分かれた細い舌を揺らめかせた。
「貴殿と争うつもりはありません。
では、ごきげんよう。」
踵を返したアポピスは白銀の髪を引き摺って、顕れた時と同じように吸い込まれるようにして消えて行った。
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