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今日も一日が始まった。
大学に行き、毎日午前8時30分に
この広い大学の12号館の2階の1202教室に着く。
教室に入り窓際 後ろから5列目に座る。
この時点で時刻は33分。
「あと2分…」
篠宮晴(しのみや はる)はそう小さく呟いた。
9時に始まる講義のためまだこの時間に来る学生はまばらなため彼の呟きを聞いているような人はいない。
席に座るとテキストを出して1限の準備をし
なんとなく講義開始まで待つ学生を演じようと窓の外を見られるように左の肘を机につけ顔を乗せた。
外と腕時計を目だけでチラチラと繰り返し交互に見て
今か今かと待つ。
時間だ。
彼は確信付いたように刻み始める。
3...2...1...
「スタンバイ!!、、、アクション!」
始まった。
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