アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
火黒
-
ピンポン、とチャイムがなる。
「うわ、暑……っ」
玄関を開けると見慣れた風景と目が眩むような太陽が俺を待ち構えていた。
『おはようございます、火神君。』
それと…付き合ってしばらく経った黒子。
わざわざ迎えに来なくてもいいっつたんだけどなぁー。
暑いし。
『大丈夫ですよ。今来たばかりですから。』
「あー、なら良いけど……って…、は?今俺口に出してたか?」
『いえ、火神君は口に出してませんよ。ただ分かりやすいだけです。言ったでしょう?僕は人間観察が趣味だ、って。』
そう言ってへらっと笑う。
…っあぁもう!なんでそんな可愛いんだよ!
いつも無表情なのに急に笑顔とか向けられるとキュンとしてどんな風に返せばいいかわからなくなる。
「…と、とにかくどっか行こーぜ!」
『そうですね…とりあえずまぁマジバに…』
「お前やっぱ暑かっただろ。家入るか?」
そう言うと、少しムッとしたような表情で、なんでわかったんですか?なんて聞いてきた。
…なんでだろーなぁ…。
「顔ちょっと赤いから?」
『…、それは…君といるせいですよ』
…?
どういうことだ?
『バカ神君…』
「バカ神?!」
…なんだよ、バカ神って…(._.)
つかマジで暑いんだけど…
『はぁ…暑いですね。仕方ないです…。ここは悔しいですが、お言葉に甘えて上がらせてもらいます。』
「いやもーちょい素直に甘えろよ」
『…恥ずかしいんですよ…わざわざ言わせないでもらえませんか…?』
うわ、顔がほんのり赤くなる。
ちょっとした言い合い?みたいなのをしながらクーラーのきいた部屋へ入る。
『あぁあ……生き返ります……』
…確かに外暑かったからなぁ…
ってか汗かいた服でクーラー当たったら寒くね?!
…着替えさせた方が良いよな?
でも着替えなんて……
あ、俺のTシャツあるか。
「黒子〜お前汗かいてんだから俺のTシャツに着替えとけー」
引き出しから適当に一枚Tシャツを引き抜き、黒子に差し出す。
『ありがとうございます。ちょっと着替えてきますね。』
そう言って廊下へ向かった。
しばらくして。
『着替え終わりましたよ。ありがとうございます。』
そいや、付き合っても敬語はぬけねーんだなぁ…
別に可愛いからいいけどな!
…てか…Tシャツぶかぶかだなぁ…
……彼シャツ、的な…的な?!
そう考えるとなんか……
「かわ…いい……、な」
『…っ?!な、に言って、』
ぶわぁって効果音が聞こえそうなぐらい顔真っ赤にして照れる。
やっべぇマジ可愛い…。
『火神、君…?ちょ、なっ、んんっ、〜っ、かが…み、くっ……ん、っ』
キスしてみたらちょっと息苦しかったのか、胸をトントン叩いて来た。
そんな動きも可愛い。
『っは、ぁ、はぁ……、イキナリ何するんですか、火神君…』
「悪りぃ悪りぃ。」
舌とか入れたから黒子の口の端から唾液がこぼれる。
でも黒子がとっさに手で拭ってた。
『はぁ……どうして君はいつもこう…急にこんなことするんですか…』
「別に家だし。いーじゃんか」
『…っ!良く無いです!心の準備といいますか…何というかその…まだ恥ずかしいんですよ…火神君とのこのなら全部…』
…ちょ、黒子マジで…俺殺す気か…?
可愛いすぎんだろ…っ!
『え、ちょ、なに携帯構えてるんですか」
「そりゃあ黒子の可愛い姿を常に持ち歩くた…って、おい、返せよ!」
携帯黒子に取られて画像フォルダが開かれる。
『なん、な、なんでこんな写真…が…』
俺の携帯を持つ手が震えてる。
そんなに不思議なものは無いはず…だけどな…?
『なんで合宿で寝てるときの写真があるんです?!…といいますか、毎度毎度キスするたびに写真撮ってるんですか?!ほぼキスの写真じゃないですか!』
「……ダメなのか?」
黒子が顔を真っ赤にしてわなわなと震える。
『……ダメです…』
「なんでだ?」
『…っ!は…恥ずかしいから…です…』
恥ずかしいって…
いや、今の表情もなかなかGJだ黒子。
「…ん…」
『………なんか言ってくださいよ…』
…なんか…?
「あいうえお…」
『そういう意味では……あぁ…やっぱりバカ神君ですね…』
だからバカ神ってなんだよ!
…まぁそのあとは普通に…俺ん家でDVD見たりしたな……。
もちろん写真は隠し撮ったぜ!
壁紙に設定しとくか…
今日は楽しかったなぁ。
今度は黒子ん家に行ってみてぇ…
次の休みの日乗り込もう…
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
12 / 20