アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
黄黒(紫赤)
-
「くーっろこっち!赤司っち、紫原っちも!帰ろ!」
部活が丁度終わった19時過ぎ。
今日は先生方の事情で居残りは禁止され、普段居残り練習をしている一軍メンバーも早く切り上げることになった。
早めの帰宅が可能となると、本屋に寄って帰る者や、ファーストフード店に寄る者、誰より早く帰って趣味に時間を費やす者が出てきて、結果普通に帰宅をするのは、黄瀬、赤司、黒子、紫原のみだった。
。。。
「そーいえば今日ってエイプリルフールだったよね〜」
お菓子を頬張りながら紫原がそんなことを呟いた。
「あ゛ッ!完全忘れてたっス!!」
せっかくのイベントなのに!
そう、叫び声に近い声で黄瀬が騒ぎ出す。
「でもまだ間に合う!今日はまだ終わってないっスもんね!!
じゃあじゃあ、俺、実は未来から来たんス!
えーっと…すっげー頭いいんスけど、怪しまれないように隠してたんっス!」
まだ話を続けようとする黄瀬を止めながら、黒子は言った。
「…なら黄瀬君、僕からも一つ。
……僕は黄瀬君が大好きですよ。」
黄瀬は顔を真っ赤にした後、はっとしたように「それが嘘って酷くないっスか?!」と、またもや騒ぎ出した。
…全く近所迷惑なものだ。
「…赤ちん、なにがそんなにおかしいの?」
その2人の会話を見ていた赤司が、クスクスと面白そうに笑っていたのに気づいた紫原は、素直な質問をぶつけた。
「いや、黒子も随分と遠まわしだな、と思ってね。……そうだな、紫原。俺はお前が好きだよ。とても、ね。」
随分と楽しそうに紫原のことを好きだと言った赤司の言葉を、紫原が理解するのにそう時間はかからなかった。
「ああ…そういうこと、ね。俺も赤ちん好きだよ。」
ーーーエイプリルフールーーー
4月1日の午前中は嘘をついたり、人をかついだりしてもとがめられないという風習。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
16 / 20