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止められない肉欲
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おれ、何をしているんだよ……?
心は、冷たく凍っていった。
なのに、身体は声に従順で。
「腰、こっちに突き出して」
言われるがままに、腰を反らせた。
バカみたいな自分のはしたない格好に、羞恥が身体を赤く染める。
「そうそう。イイコだね」
くすくすと嘲笑う音が聞こえる。
αの強烈なカリスマ性は、脳を惑わせ、身体を狂わせる。
背中側から回した手で孔に触れれば、くちゅりと小さく水音がした。
「もう濡れてきたの? やらしいね」
おれの手首を掴んだ男は、手に手を重ねた。
おれの指先で、愛液を塗り伸ばすように、孔に触れる。
「ほら、こうやって、柔らかくしないとね?」
ぐにぐにと孔の縁を揉み込まれ、ぞくぞくとした感覚が腰から這い上がる。
「んっ……」
物足りない刺激に、喉の奥が鳴る。
ぐちゅぐちゅと響く粘り気のある水音。
はっ、はっ、と熱を纏う自分の息遣いが、より身体を火照らせる。
数歩下がった男は、手を収め、ただおれを見ている。
視線だけが背中に、……蠢く孔に突き刺さる。
「ほんと、エロいね。指だけじゃ足りないって、だらだら涎、垂らしてるよ?」
すっとしゃがみ込んだ男は、覗き込むように、おれの股間を凝視する。
既に3本もの指を咥え込んでいる孔は、抜き差しする度に、愛液を溢れさせた。
「どうして欲しい?」
わかりきっている質問を投げつける。
悔しいと思うのに。
恥ずかしいと思うのに。
そんな想いを凌駕するのは、止められない肉欲だった。
「挿れて……」
じっとおれを見やる視線に、恥ずかしさが身体を震えさせる。
「ここに……っ」
中に差し込んでいる指を開き、強請る。
はくはくと蠢く孔に、粘る愛液がくちゅりと音を立てる。
「ま、いっか」
ぼそりと声を放った男は、立ち上がり、ポケットから出したゴムを口に咥えた。
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