アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
手出しを拒まれる
-
そのまま押し倒されるのかと思ったが、縁は、私をベッドへと座らせ、左隣に腰を下ろした。
「手は出さなくていい。黙って座ってろ」
縁の右腕が私の肩を抱き、ぐっと引き寄せられる。
思いも寄らぬ力強さに、倒れそうになる身体を、縁の腿に手をつき、支えた。
頸に寄った鼻先が、すっと香りを嗅ぎ取っていく。
「っ、…はぁっ……」
簡単に煽られる性欲に、縁は息を乱した。
熱の籠った荒い息遣いが、私の首筋を焼く。
でも、その唇もその舌も、私の肌には触れてこなかった。
肩を抱いていた縁の手が、いやらしく首筋へと撫で上っていく。
ぞわぞわとする痺れる感覚に、思わず触れている縁の腿に指を這わせた。
「……っ」
腿の上を滑った私の指を、縁の手が握り込んだ。
乱暴に掴まれた手に、瞬間的に息が詰まる。
「何も、…するなっ」
痛いぐらいに掴まれた手は、縁の腿から剥がされ、退けられた。
何もするなと言われてしまえば、私は動けない。
でも、今までのように奉仕しなくていいのだから、願ったり叶ったりじゃないか。
縁は、私を退けた手で、ジーンズの前を寛げた。
下着の上からでもわかるほどに、そこはあからさまに盛り上がっていた。
その気になったところで、触ることすら許されていない私は、はっきりと形を露にする雄の象徴から、視線を背けた。
縁の醸し出す淫靡な雰囲気に、じんわりと広がる熱い空気に、あてられそうになる。
戻された左手で拳を作り、親指をめり込ませ、痛みで気を逸らす。
ふぅふぅと、獣が唸るような音を立てながら、縁は、気持ちを昂らせる。
下着の上から股間を撫で上げ、体温を上げていく。
私だって、触れられ煽られれば、興奮も高まるが、それを縁は嫌がった。
縁は、自分勝手に盛り、私を置き去りにする。
首筋にかかる熱い吐息は、私の背を痺れさせる。
いつの間にか取り出したペニスを扱く縁の手に、溢れたカウパーが、ねちょねちょとした淫靡な音を鳴らしていた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
180 / 224