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第1話 幼なじみ
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「3人はずっと友達だよ…」
ベッドで寝ている男が目を覚ます。
「んっ…眩しっ…」
男が時計を見ると短針は8を指していた。
「はっ?8…時!!」
男は慌て始めて急いで下に降りた。
「あぁー!遅刻だ!」
そう叫びながら慌てている男の名前は来鳴樹生(くなりきお)今年から高校1年生になる。
本日はその高校の入学式に遅刻しそうになっている…。
「馬鹿だなぁーお兄ちゃんは…」
そう言ったのは樹生の妹の樹菜(じゅな)だった。
「目覚ましがならなかったんだよ!」
すると、玄関から声が聞こえた。
「すいませーん!」
樹生の母親が台所から玄関に向かった。
「はいはーい!」
玄関を開けるとそこには樹生の幼なじみの蛍秀穂瑞(けいしゅうほずみ)と神斬蓮斗(しんざんれんと)がいた。
「どーもー」
「いつも迎えに来てくれてありがとうねー高校も一緒でよかったわー」
樹生の母親が言うと穂瑞が言った。
「いぇいぇ…幼なじみなんで…」
すると、元気な声で蓮斗が言った。
「樹生ー早くしろよ!置いてくぞー!」
すると、焦ったように樹生は答えた。
「今から行くからー!!」
そう樹生が言うと、奥から慌てて制服やらなんやら全部ぐちゃぐちゃのまま現れた。
「げっ…マジかよ…」
蓮斗が樹生のぐちゃぐちゃな服の姿を見て言った。
すると、穂瑞が樹生の服を直し始めた。
「全く樹生は…」
樹生は服を直す穂瑞に構わず母親に向かって言った。
「行ってきまーす!」
穂瑞は歩きながら樹生のシャツのボタンからネクタイまで直していった。
「本当に穂瑞は器用だよなーさすがに歩きながら服直すとか出来ないわー」
蓮斗が言うとなぜか樹生が胸を張って言った。
「そりゃー僕が認めた第2の母だもの!」
すると、穂瑞と蓮斗は同時に樹生に言った。
「「お前が胸張るな!!」」
3人でくだらないお喋りをしながら歩いていると高校に着いた。
高校は樹生達が住む狐月村(こづきむら)という小さな村の隣の大きな市琉海市(るかいし)の端っこにある。
大きな市といっても端っこなので村からは近く徒歩10分~15分程度しかかからないので徒歩で行くことに皆で決めていた。
「やっと着いたー!」
樹生は徒歩で行くことを賛成して後悔していた。
「やっとって…10分しか歩いてないけど…」
そう苦笑いしながら穂瑞が言った。
「はいはい…樹生は貧弱だからな」
呆れたように蓮斗が言った。
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