アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
恋人の時間〜一緒の空間2〜
-
「光休み?」
「熱が出たらしい」
授業が始まる直前に聞かれた。
らしいじゃなく出たとは言わなかった。
気持ちが通じ合ったところで
誰にも言えないし
ましてや浮かれてる暇もない。
でも、朝はやっぱり離れがたくてギリギリまで行くかを悩んだ。
光は気にするだろうし
結局、一睡もしないで登校したが頭は冴えていた。
そんな俺達とは打って変わって世間はまたいつもの日常の一日が始まってるのに
なんだか違和感のような複雑な感じがした。
これからどうすればいいのか
素直に光と共にいるだけじゃ解決にならないのは分かっている
だからと言って警察に行って本当に対処をしてくれるのか?
考えれば考えるほど全く分からない。
何より…
「あ…なぁ光って今何歳か知ってるか?」
「12月が誕生日って言ってたから
まだ18だろ?」
「まじか…」
夏で22になった自分。
このまま
家に返さないでアパートにいさせるのは…まずい
同性だからいいってもんじゃない
未成年をかくまうのだ
本当にまずい
でも…
「バレなきゃいい…」
覚悟を決めたはずだ。
「拓にぃ大丈夫?」
「なんか顔色悪いって言うか…
体調よくない感じだよ?」
正直めちゃビビってる。
犯罪だよ犯罪。
未成年帰らさないで住まわせるなんてバレたら終わりだよ。
でも光を返すわけには行かない。
もう、迷わない。
「そう…実は体調悪い
早退するから先生に言っておいてくれるか?」
「大丈夫?」
「やっぱり…バイト無理し過ぎなんだよ」
「伝えておくけど明日も無理すんなよ?」
早退を告げると皆から次々と喋り出す。
そんなに悪そうな顔をしてたか?
確かに考え過ぎていていつの間にか教室に座っていた
今までの動作なんて全く覚えてやしなかった。
「それじゃ頼むな」
鞄を持つなり足早に教室を出た。
これからどうするかなんて二の次だ。
光が助けとやっと言えたんだ。
それだけでいいじゃないか
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
41 / 44