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第5章
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「ご主人様は、誰か…愛していらっしゃる方が居るのですか?」
そう訊いた彼の声色は酷く悲しそうなものだった。俺の位置からは彼の表情が見えない。
「…は?なんでそんな事、お前に話さなきゃいけない。」
カバンを置いては、彼は俺から少し離れた位置ーー俺の右斜め前程に戻って来て、再び正座した。
「無礼を承知で申し上げます。僕は…ご主人様を愛しています。…今まで僕は、生まれた瞬間から、ご主人様の為に躾られて来ました。ご主人様の好みになれるように頑張って来ました。ご主人様が僕を愛していないのは重々承知しております。それでも、ずっとご主人様に会いたかったんです。どうか…ご主人様のお傍に置いてください。」
今日、何度目かの礼をした彼は涙目で「ご主人様のお傍に置いて頂けるなら、ご主人様のペットとして扱って頂いて構いません。どうか、お願い申し上げます。」と言った。
そんな彼が酷く哀れに見えた。ーーが、俺は容赦しなかった。
つま先で彼の顎を持ち上げて、彼へ冷たく言い放った。
「へぇ…そんなに俺の傍に居たいんだ。なら、お前が言った通りにペットとして扱ってやるよ…俺の性処理ペットとしてな。」
意地悪い笑みを浮かべて見せると、彼は少し辛そうな表情をしたものの、直ぐに微笑みを浮かべて、
「はい、ご主人様の傍に置いてもらえて、ご主人様にご奉仕させて頂けるだけでも嬉しいです。」
と言ってのけた。
俺は彼が何故嫌がらないのか理解が出来なかったが、結局、理解するまでも無い。と判断し
「なら、早速始めてやるよ。」
と、彼の肩へ足を掛けて彼の上体を無理矢理起こさせた。
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