アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
第6章
-
「スカートを捲ってみせろ。」
冷たい声で彼へ命令を下す。
彼は怯えた表情をしながらも、必死に手を伸ばし、震える指でスカートを捲り上げた。
怯えているからか、彼のそれは少し萎え始めていて、しかしまだ、自身を主張していた。
「はっ、所詮オメガだな。こんなことをされて怖がってる癖に、アルファの匂いに簡単に屈する。…俺はお前達オメガが大嫌いだ。」
彼を嘲り、俺から離れさせる為に、冷たい言葉を紡ぎ出す。
彼の目には大粒の涙が溜まり、今にも泣きだしそうな表情で、少し震えていた。
それでも俺は容赦せず、彼の肩から足を降ろしては、冷たい声で再び命令を下した。
「脱げ、全部脱いだら、あそこの棚に首輪とリードがある。それを取ってきて俺の目の前で着けてみせろ。」
彼は素直に「はい、ご主人様。」と言っては立ち上がって、服を脱ぎ出す。着ていたのはワンピース1枚だけだったのか、するり、と脱ぐと直ぐに白くて儚い印象を受ける綺麗な肌が晒された。
彼は直ぐに棚の方へ向かい、赤い首輪とリードを持って戻って来た。
そういえば、あの首輪は、随分と前に一度、犬を飼いたいと思った時期に、結局、首輪を買ったものの、途端に気が失せてしまい、ずっと棚にしまってあったものだったな。
彼は俺の目の前まで来ると、床に膝をついて、震える指先でゆっくりと自分の首に首輪と、更にリードを着けた。
「ご、ご主人様…どうかお受け取りください…」
俺の命令を全て終えては、震える手で俺にリードの先を渡す。俺はそのリードを受け取り、ぐい、と引き寄せるように引っ張った。
彼は苦しそうな声を出したものの、素直に俺の方へと来た。
「へぇ…似合ってんじゃんか…ポチ」
彼の耳元で低く囁いてから、彼の表情を見ようと顔を少し離してーー俺は思わず、自分の口角が上がるのを感じた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
8 / 18