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第8章
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彼の顔はだんだんと赤みを帯びて来ていた。どうやら、鬱血してきているようだ。
「がはっ…ふぐっ…ご…じゅ"じ…ざばぁ"…」
苦しそうな声で彼が一生懸命、俺を呼んだ。その声で俺はやっと正気を取り戻し、彼の首を離した。
「がはっ…はぁはぁはぁっ…ひゅっ、ごほっ…かはっ…」
彼は床に手をついて、一生懸命酸素を取り込んでいた。
彼の首には絞めた痕が残っており、まだ少し顔が赤い。目には涙がうっすらと浮かんでいた。
「はぁ…はぁ…ご、ご主人様…」
彼は呼吸を整えると、俺の機嫌を伺うようにチラチラと俺の表情を見ながら、俺の脚に擦り寄って来た。
「苦しかったか?ポチ」
少し微笑みながら、労うように彼の喉元を指で擽ると、彼は嬉しそうに笑って、
「いえ、ご主人様にされるのでしたら、全く苦しくありません。…大好きなご主人様がしてくれるのでしたら、僕は切り刻まれても構いません。」
再び、あのゾクゾクとした熱が身体中を駆け巡った。あぁ、なんて健気な子なんだろうか。こいつと番う気は無かったが、気持ちが揺らいでいるらしい。こいつを手放したくないと思っている自分に気が付いた。
「…ポチはいい子だな。」
彼を褒めるように優しく、頭を撫で、彼の顎へ手を添えて顔を引き寄せては鼻梁に口付けた。
「んっ…ご主人様…僕をご主人様の愛玩にして頂けるのですか!…ありがとうございます。」
鼻梁への口付けの意味を知っていたのか、嬉しそうな表情で俺に感謝を述べた。
彼の顎から手を離すと「では、僕も。」と言い、彼は俺の脛、足の甲、つま先、と順に口付けて行った。
「ご主人様は僕の全てです。誠心誠意奉仕させて頂きます。」
彼はそう言うと「何か、ポチに出来ることはございますか?」と俺の膝上へと跨った。
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