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アルファの精を体内に受ける度に、実晴を構成する細胞の1つ1つが狂喜した。
底抜けの快楽に、実晴は何度も弱音を吐いたけれど、ニアが攻めの手を緩めることは最後までなかった。
ーーとりあえず、発情期が終わるまで身体がもつかどうかが心配だ……。
実晴の溜め息を聞き逃さなかったニアが、黒い三角の耳をぴくぴくと動かす。
半日以上抱き合った後で、数時間程しか寝ていないにも関わらず、ニアの顔色は良好だ。
「実晴……溜め息吐いてる。まだし足りない? もっと激しいほうがいい?」
何とも恐ろしい問いに実晴は手のひらで口を覆い、首を振って否定する。
「十分幸せです!」と答えると、ニアの表情が綻んだ。
「……赤ちゃん出来たかな?」
「どうだろう。種族が違うとヒートの間でも、確実に妊娠する訳ではないからね」
「ニアは子供が欲しくないの? 宝条の人達は、ニアの子供を楽しみにしてるんじゃないかな」
「父や母よりも、俺が1番楽しみにしてるよ。実晴が俺の子を生んでくれるのを。……でも、まだ、もう少しの間は2人の時間を大切にしたいな。実晴がどうしてもつくりたい、って言うなら、俺も頑張るけど」
ーーあれ以上ニアに頑張られたら……! あれ以上激しくされたら、しんじゃうっ……!
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