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プロローグ
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荒い息遣いと、触れてもないのに伝わる熱に浮かされて、俺は深いため息をついた。
目の前の端正な顔に見つめられて、目のやり場もなく俯いていると、静かに頬を持ち上げられる。
「泣いてる?」
そいつの中指が、俺の耳を刺激して、ぶるっと体を震わせた。
何も言わないね。と笑ったそいつは、俺の唇を奪った。
柔らかくて、でも、ガサガサしていて、角度を変えるたびに引っかかる。
不意に唇を湿った舌で舐めあげられて、肩を震わせた俺の目をそいつは真っ直ぐに射抜いた。
「あ…」
俺の心臓が、これ以上はまずいと警鐘を鳴らしていた。
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