アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
episode.1
-
「た…すけて、お願…い」
大の脚に縋るのは、運悪く空港内でヒートが起きてしまった:香良実都(こうら みつ)。たまたまその現場に居合わせた:桃井大(ももい ひろ)は、それを上から見下すように冷たい視線を浴びせている。
何故、こんな状況になったのか──それは、1時間前に:遡(さかのぼ)る。
─1時間前─
うそ……だろ。なんで…今!──焦る気持ちを呟いた。
仕事終わる時間を確認していたところ、体の中からドクン、ドクン…と熱くなって行くのを感じた。そろそろ来るかと分かっていながらも、まさかこのタイミングでヒートが来てしまうとは思いもせず、薬は家へ置いてきてしまっていた。どこにαがいるか分からない…とりあえず身を隠す場所を探すことにした。
「す、みません…もう時間なので上がります。お疲れ様…で、した!」
周りでまだ作業続く中、ひとり頭を下げ整備場を後にする。この時、同僚の駿平は異変に気づいたものの様子を見遣るしか出来ず手が離せずにいた。
実都は身を隠し皆が帰り静まり返る時間までどうにか持たせようと考え、操縦士が訓練する施設へ来てはその片隅に小さく丸まり身を潜めることにした。ここを選んだのは、必要な人しか立ち寄らない場所だからだ。
たのむ…頼む…!誰も…来ないでくれ…と、そう心で願った。
そうして身を潜める事3時間、空港は最終便を迎え操縦士もCAも整備士も、この空港で働くものが帰路へ向かい静まり返った頃、その場から帰路へつこうと身体を動かそうとするが、だいぶ身体がキツく、ヒートがさらに増し、身体も火照り収まらず喘ぎばかりが洩れる。
「は、…っ、はぁはぁ、…っ、あ、……っ、は、ぁ、はぁ……!!」
セックスがしたくてたまらない……身体の疼きや興奮が止まらず履いている下衣類を下へずらしては自身を取り出し喘ぎの息遣いに合わせ抜き始めた。とにかく少しでも症状を楽にしようと必死に弄っている中、自分の元に綺麗な革靴を履いた男性が足を止めた。そして見あげれば何かと噂の耐えない操縦士の桃井大だった。そう、大はα……何故ここへ来たのだろう。
「た…すけて、お願…いっ…!」
目の前に立つ大の脚へと擦り寄りしがみつき見あげれば大を見つめながら必死に助けを乞う。
「お前、…分かっているのか?すごい匂いだ。薬は?」
そんな大の目は冷ややかなものでありながら、心配してくれているのか優しく声をかけてくれた。
「薬…家に…。今は持ってな…い…っ、は ぁ、助け…て…」
辛そうに身体を震わせながら言葉を紡ぎ、大の脚に力入れしがみつく。その姿は何かに怯える小動物のよう。その様子を見て、大は実都の両手を取り、その場にしゃがみ込み身体を引き、抱き寄せると軽く頭を撫で、そのまま自分の着ている上着を実都の身体へ頭も隠れるよう被せると横抱きにしその場から去るため、車を駐車している場所へと向かって歩き始める。
「お、もくない?」
見た感じ自分より背格好もよく高身長の大だが、成人した男性を抱き上げ歩くのは重いだろうと心配で声をかけた。
「黙っていろ」
と、大からはその一言しか返事は帰ってこなかった。そのまま歩くこと15分ほどだろうか、車の前へ到着したようで一旦降ろされた。地に着く足、立ってるのがやっとで大の車のボディに触れ支えにして立っていたがそれすら辛い為にその場へとしゃがみ込む。車のドアか空けられるとこうぶざせきへ乗るよう声をかけられ身体を引きずるようにし何とか座席へと座れた。
「乗ったな、車を出す。嫌かもしれないが俺の家へお前を連れ込む…いや軟禁する。苦情は受けつけないぞ、助けろと頼んだのはお前だからな」
後部座席のドアからこちらを覗き込む彼の声が微かに耳に聞こえる。何を言っているのか理解が追いつかず、話している大をぼんやりと見つめていた。
大は伝え終わると運転席へと回り乗り込み、車を走らせた。車内ち聞こえるのは車の走行音と荒い息遣いだ。興奮状態が続き、運転中にも関わらず後部座席から前方へ身体を迫り出すように大へ捨て縋る。そんな様子を横目にしながらも車を走らせたどり着いたのは大の自宅であるマンションの駐車場。縋る実都を抱きかかえて上層階の一室へ向かう。その間、実都と大が思うことはひとつ『誰にも会わないように…』と、それだけだった。
暫く車を走らせるとマンションへ着き車から降りるとそのまま抱き抱え家へ向かった。
抱き抱え帰宅すれば室内奥の寝室へ向かい、そのままベッドへと寝かせる。
「は…っ、凄い匂いだ。甘ったるくて重い。実都、一番いいのは薬を飲むことだ…しかし、それが無い。…こうしてやるしか…ないんだよ、悪く思うなよ」
寝台へ横たえた実都は双眼を細め、顔を真っ赤にさせ熱い吐息を吐き出しビクビクと震えている。そんな今、この言葉がどれ程聞こえていて理解が及んでるだろうか。そう疑問に抱きながらも伝えるべきことを伝えながら、苦しそうな衣服を脱がそうと手をかけていく。服を脱がせると色白く、ほんのりピンク色の乳首を飾る胸、逞しい筋肉のある腹部、引き締まったお尻が露になった。興奮は止まらず妖艶な表情や乱れる姿に理性が飛び少しでも症状を軽く出来るなら…と意を決し、顔を近づけ唇を重ね合わせた。
「ん……っは、あ……ん…う、もっ…と……あっ」
唇が重なった後、唇の隙間から舌を割入れ咥内を貪る。その口付けの様は、舌で上顎や歯列をなぞり舌と舌を絡め合わせ…その舌を吸い、咥内へ溢れ出す愛汁を送りやったりと、幾度もそれらを繰り返し舌の感触や唇の柔らかさを堪能する。室内には口付けによって奏でられる水音が響き一層興奮と羞恥心が高まる。
「っはあ…っ、いっ、…あ………っ!!」
巧みな技の口付けで程なくして実都は直後身体を一瞬強ばらせ、互いの腹部が擦れ合っているのにも関わらず白くねっとりとした欲をジュワリと吐き出してしまった。その様子を見逃さなかった大は唇を離して解放し片手を下半身へと滑らせていき濡れたであろう腹部を態とらしく撫で回し、そのまま荒れ狂い勃つものへと手を滑らせなでる。
「っはぁ…キスひとつでイッたのか?思ってたよりも淫乱くんだな、実都。さすが発情期のΩだ…っ。グチュグチュだなぁ、ここ。互いのお腹もベットベトだ。未だ萎えずビンビンにして厭らしいな」
「や……止まらな…っ、見、ない…で」
実都は双眼から生理的涙を流し既にイキ狂ったトロ顔で視線を注ぐ。そんな中、下半身を撫でながら身体密着させ耳許で囁き、荒れ狂うものを下から上へ指先でなぞり白い欲を二本指で拭いとると一旦身体を離して両足M字に開かせると興奮でひくつかせている小さな蕾の入口に白い欲を塗りたくり、ゆっくりと指を一本挿れていく。出し入れを繰り返しながら指の付け根まで深く挿ると、指をギリギリまで引き二本に増やして生暖かい中で二本指を上下左右に広げたり指をランダムに動かし拡張促す。奥にある痼に指が当たるとソコを擦りあげるように指を深く挿れ刺激を続ける。
「まっ、あ……っああ…ダメ、や…っ、だ…へん、…な、る…っ!!」
一度何も理解出来なくなるほどの快楽を味わったあとさらに攻め立てられ再び襲い来る快感に背中を反らして脳裏に響く至高に悶え中で暴れる二本の指に肉壁を纏わせ締め付ける。
今…何が………起こって…。俺はなんで……っ──朦朧とする意識の中必死に考えた。
どうしてこんな状況なのか、考える思考も狂いただただ感じる快感に身を委ね、本能のままに身体は狂喜していることだけは感じ取った。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
1 / 19