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episode.4-2
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このインターホンの鳴らし方はこの前と同じ…ということは訪問者は1人しか思い浮かばない。
「えっと、俺が……出ますよ」
「いい、実都はそこに居ろ」
声のトーンが低く立ち上がろうとしたところを阻止するように片手をスっと前へ出し、大は玄関へと向かい鍵を開けてドアを開いた。そこに立っていたのは紛れもなく整備士の同僚である駿平だった。その訪問客を見るなり、眉間に皺を寄せ双眼は細くなり軽く睨むように見つめ嫌々そうにしながらも玄関のドアを背で抑えるようにし中へ入るよう促した。
「はぁ、あからさまに嫌そうな顔するなよ。おじゃましまーす。…おー、実都。どうだよ、調子は」
「駿平!うん、さっきも電話で話したけど、薬のおかげで抑えられてるよ。迷惑かてごめん、仕事キツイだろ」
「そっか、なら安心した。仕事の方は心配いらない。朝ごはんだろ?ゆっくり食べろよー、ちょっと様子見させて」
室内へ入ると暫く話をし、近くのソファへ腰を下ろすと、朝食を摂る姿を眺め始めた。大も不機嫌そうに口をへの字に曲げつつ再び席へ座ると食べ始めた。
何しにに来たんだ…コイツは…内心そんなことを思いながら食べ進めた。
朝食を食べながらチラリとソファに座る駿平へ視線持っていけば小さく首を傾げ、心の中でポツリと呟き、食べ終えると静かに両手合わせ、頬杖つくと未だ食べている真向かいの実都の様子を微笑みながら見つめ、ほのぼのとした朝の時間を堪能した。
程なくして実都も食べ終え、沢山食べたのか少し膨れたお腹を掌で擦りながら深く椅子に腰掛け目を閉じた。
「いやー。美味しかったです。ごちそうさまでした。…で、駿平はこんな時間にどうして?」
「ん、あー…休みだから、その、逢いに来た!」
「…!?お、俺に?またどうしてそんな…」
「話したいって純粋な理由と…桃井さんに変なことされてないか…チェックを」
と、言い終えると駿平はジト目で大を見遣る。
「ふん、変なこととはなんだろうな?例えば……」
そう挑発する眼差しと言葉を投げかければ大は立ち上がり身を乗り出すと目の前に座っている実都の顎へ手を添えクイッと上へと上げさせると一瞬横目で駿平の方を見、またすぐ視線戻し唇を重ね合わせ口付けをして見せた。その口付けはまたディープなもので、遠慮なく唇と唇の隙間から舌を忍ばせて口の中で舌同士を絡め合わせては吸い……唾液が口端から絶えず流れ落ちる程の深い口付けが数分間続いた。
「ん、ぅ…っ!ふ………ッ、は ぁ…な、あ…桃…井さ、…っ…」
数分間の口付けの後、唇は互いを結ぶように銀色の糸を引きながら離れていった。そんな口付けを受けた実都は、口付けの気持ちよさと、駿平に見られていると言う羞恥心で興奮し頬を上気させ双眼は細め、口端から名残惜しそうに唾液が垂れ、吐息を漏らしながらうっとりとした表情を晒す。そして、さらに求めるように身を乗り出したままの彼の腕へしがみつく。
「…駿平、こういうことか?」
また煽るように問いかけると、しがみついて強請る実都の頭を優しく撫で、今度は額へ触れるだけの口付けを落とした。
「…!!見せつけられて、また俺が怒鳴り散らすとでも思ったかよ。そんなに見せつけられたらこっちだって…燃える…!」
大と駿平はお互い睨み合うように見つめ合いながらもどこか楽しそうに笑みを含めた視線も絡めている様子だった。
「…やめよう、喧嘩なんてよくな…」
『どっちが実都をイカせられるか…ハッキリさせよう!』
実都の言葉を遮るように2人の声がハモり、マウント宣言が出された。
「ほら実都、こっちへおいで…?」
ソファに座ってる駿平が誘うように片手を伸ばして優しく声をかけてきた。その手、そして目に吸い込まれるように椅子から立ち上がると駿平の元へと歩み始める。
「もっとスマートに誘導できないのか、駿平」
それを目にした大は追うように歩き実都の腰をだくと身体引き寄せて密着させ軽々と横抱きにし勝ち誇った顔を駿平へ向けるとそのまま寝室へと向かった。
そんな煽りを受けぬがらも、駿平もその後を追い寝室へ向かった。大はベッドへ上がると、背後から実都を抱きしめるように座り、駿平は実都の前方へと座った。
「実都…」
「みーつ?」
後ろからも前からも同じ名前を呼ばれ、どう返事して対応したらいいか分からず俯くと目の前にいる駿平の手が顎を捉え顔を上向きにされ、唇を重ねすぐ舌を捩じ込み深い口付けをしてきた。
「ぅ、んん…ッ、ふ ぁ…あ……っ」
その様子を後ろから見ていた大は、負けじと実都の服中へ片手忍ばせて下から上へと指を這わせながら胸の飾りを探し始め、胸元へ手が及ぶと僅かにぷっくりと主張しているソコを指腹で撫で、そして押すように刺激を始めた。
「は…あっ!…ん は…ぁ、ああ…ッふ ぅ……ッ!」
「はぁ、ヤラシイなぁ…っ、実都。キスされて乳首弄られてもう勃たせているのか?」
今の状況を伝えるかのように言葉で攻め立ててくる。そして、興奮して荒れ狂う欲棒へ大の手が触れると身体をビクっと胸を突き出すように反り返らせた。
3人で過ごす甘く情熱的な日はまだ始まったばかり───。
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