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episode.5-1
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3人でセックス…いわゆる3Pをしてから早いことに4日も過ぎた。あの日、2人が胎内へ欲を注ぎ込んだ事までは覚えていた。その後の事が思い出せない。中も綺麗に処理されていて服も着せられて至れり尽くせりな状態だった。それがとても気になっていて聞こうとは思ったけれど、聞けず今日まで過ごしてしまった。
通常通りなら今日の7日目で発情期も終わりを迎える頃──。
朝起きると部屋には大の姿はかった。リビングのテーブルに走り書きのメモが置かれていた。
『昼の便でシンガポール、翌日昼の便で帰国だ。それまでいい子にしてろ〟 』
と、たったそれだけのメモだった。7日目の今日が発情期最後だろうと思われる日だ…漸くここから去れると思ったところ、このメモの言い分だと勝手に去るな、ということだと直ぐに理解した。
「別に恋人でも番でもないのになんで…」
発情期が終わるのにそばへ置いておく必要がどこにあるのか、考えてもさっぱり分からなかった。そう悩んでいるとピロンピロン…と携帯端末からメッセージ受信音が鳴り響いた。確認すると同僚の駿平からだった。
▶そろそろ発情期終わる頃だろ?身体、どうなんだ?
と、そういった内容だった。このメモの事も言わないと迎えに行く、と言いかねないと判断し深く息を吸い深呼吸すると文字を打ち始めた。
▶ほぼほぼ、大丈夫。今日過ごせたら明日からは仕事も…と言いたいんだけど、大が帰るまで大人しくしてないとダメらしいからもう少し休む。
少し長くはなってしまったがありのままを伝えた。すると直ぐに返事が来た。
▶わかった。なら今日少しだけ様子見に行っていいか?家は覚えてるから来たら開けてくれる?
フェロモンの匂いは自分では分からないことで、発情期が終わってるか、終わるのか心配なのだろうと察し、特に駿平を家へ上げるなとも言われてはおらず、顔見知りだから…と大が留守ではあるが承諾した。
▶了解、待ってる。
簡潔に返事を返せば携帯端末をテーブルへ置いてその足でキッチンへと向かった。お腹も空いたし喉も渇いていたしからだ。冷蔵庫を開けると既に今日の3食分のご飯がお弁当として準備されていて、それにはとても驚いて思わず「あいつイケメンすぎるだろ」と吐露した。【朝】と書いてあるお弁当を冷蔵庫から取り出して開けてみると、たまごとツナマヨのサンドイッチが交互に並べられたサンドイッチ弁当だった。
「うわぁ、美味しそう!何これ…」
そう感動をして目を輝かせながら弁当を眺めているとキッチンの作業台にはフリーズドライのスープが置いてあるの見つけた。とりあえず、お湯が短時間で湧くという家電で湯を沸かし、棚からスープ用と思われる食器を取り出して底へフリーズドライのスープをポトッ、と置いて湯を入れてスープは完成した。サンドイッチとスープをテーブルに運び、ついでに持ってきたペットボトルの炭酸水を食事の並ぶそばへと置いた。
「よし、いただきます」
一度朝食が並んだ食卓を眺めてから椅子へ座り、両手合わせて挨拶をして、まずスープをかき混ぜ多めの1口啜り味わいながら喉の奥へ流し込んだ。次にたまごのサンドイッチを手に持つと左端から豪快にかぶりついた。口の中にはパンのふわふわ感、そして甘み…たまごの黄身と白身の絶妙なバランスとマヨネーズと混ぜてある為にコクと旨味がジュワジュワ〜と広がり甘くて美味しいサンドイッチには満足げに笑みを浮かべた。
「美味しい、おいしい!」
こんな美味しいサンドイッチ…作れるあいつ何者だよ!?──感激の言葉を内心思った。
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