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プロローグ
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「あっ…忍さん…そこダメッ……ぁん!…」
「ん?真衣ちゃん、ここが気持ちいいのかい?」
「ダメッ…イッちゃう♡…」
またか。
バイトが終わり家に帰ると玄関には見知らぬ男の靴…
そして部屋から母親の喘ぎ声。
思春期の俺が一番聞いてはいけないものだ、、
まあ、日常茶飯事だけど…
「はぁー…仕方ねーな。今日も公園で野宿するか。」
出来れば今すぐにでもあんなクソ親を殺してえ。
俺のことは放って置く癖にあんな変態共は相手にして
俺の学校の費用も払ってくれない癖に
高級なバックや服に靴ばっかり買っている。
まあ、稼いだのは母親なんだから金を何に使おうが勝手だけどさ。
少しは俺のことも気にかけてくれてもいいじゃねぇのか?
お陰様で服や靴は全部ボロボロ
学費でバイト代全部無くなるし。
買いたいものは買えないし。
学校では一応、不良グループの頭だから見え張ってて
カッコイイから
わざとボロボロにしてるなんて嘘ついてるけど
実際は貧乏だなんてアイツらにバレたら……
そんなこと考えたくもない。
「あーぁ…」
我慢すれば幸せはいつか訪れる?
そんなのただ気休めの言葉だろ。
──────────────────
「ほう!これが庶民達が遊ぶブランコと言うのか!楽しいな!!!」
「修斗様!そんなに激しく動かしては落ちてしまいます!!」
「坊ちゃん!お辞めください!怪我されたら、この爺やが主人様に怒られます!」
「ははは!ははは!」
…なんかヤベェやつ居る。
中学生くらいのガキが
ブランコに立ち乗りして大声で笑っていて
公園の周りにはデカくて黒い車が何台もある
…どこのお偉いさんだよ。
「……………。」
せっかくここで寝ようと思ったのに無理そうだな。
コイツらヤバそうだし
見つからねえように帰るか、
ドンッ…
「ッてえな!ちゃんと前見ろ…」
よそ見してたらぶつかっちった。
見上げると目の前に立っていたのは
ガキのボディガードらしきマッチョだ
黒いサングラスにスーツ…いかつい。
勝ち目はないとすぐ悟る
「……ちゃんと前見てなかったです…
ごめんなさい。」
「おい。金髪何をやっている。修斗様の遊んでいる姿を無断で覗き見とは。お前らコイツを捕まえろ。」
「はぁ!?ちょ!何言って……やめろっ…!」
周りのボディガード達がすぐ集まり
俺を拘束し、ガキの所に連行された。
「修斗様!不審者です!修斗様を無断で覗き見していた金髪野郎です。」
「は!?不審者はてめぇらだろーが!こんなイカれたガキを覗き見してなんの得もねぇだろうがよッ。」
「お前。ガキだなんて、修斗様になんてこと!コイツどうします?殺しますか??」
1人のボディガードが声を荒げ俺に殴り掛かろうと拳を振り上げるがガキが辞めさせ
隣にいる執事に問う。
「おい、落ち着け…。爺や、この金髪の猿みたいな奴は世間でいう何だ?」
「坊ちゃん。この様な人を世間では不良と言います。関わらない方が身の為ですぞ。」
「ほう、そうか!不良か!この俺様にガキとな、気に入ったぞ!!!
よし、お前達コイツを俺の家に持ち帰れ!」
はあ?!意味わかんねー!
「坊ちゃん!!!それは世間では誘拐と言うのですぞ!そんなことしたら警察に捕まってしまいます!」
「そうか、誘拐か!かっこいい言葉だな!!父に頼めばなんとかなる!ほら!早く車に連れていけ!!」
なんなんだこのガキ…誘拐?…俺を?
勝手に話を進めやがって
「修斗様、承知いたしました。」
「ッざけんじゃねぇよ!頭のネジ吹っ飛んでんじゃねぇの!?離せっ離せよ!…んぅ゙……!?」
俺はなんとか逃げようと手足をバタつかせていると
後ろから大きな手でハンカチを当てられ
段々と視界が歪む
くそ。息が苦しい。
何でこんなことに…
目の前が暗くなっていき
そしてフッと身体の力が抜けるのがわかった
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