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それなら・・・もういいんだ・・・
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悠 side
入った瞬間の冷たい空気に、俺は悲しくなった。だって、この冷たい空気を、1番よく知ってるから・・・。
・・・・・捨てられる・・・すぐに分かった。否、分かってしまった。
「なあ・・・」
あぁ、ほら。その目。俺に嫌悪感を抱いてるんでしょ?
仲間の三日月 夜が、俺に向けた目は、いつかのアイツらの目みたいだ。
「・・・・・」
俺は、夜の口が再び開くのを待った。
「・・・お前がやったのか?」
は?やる・・・?何を・・・・?
疑問に思った悠は、状況を把握しようと、夜から目を逸らした。そして、悠は視線を、ある一点に向けた。
嘘だろ・・・なんで、堕ちてんだよ・・・
その時、この状況を悠は唯一、冷静に捉えることが出来ていた。
そして、夜や、他のメンツから向けられる敵意と、嫌悪感についても理解出来てしまった。
嘘だと信じたい。
「何のこと?」
どんな理由でそんな歪んだ顔になる?
単純な疑問だった。
「とぼけんなよ。悠だろ?裏切ったのは!!!」
・・・・・は?
「・・・は?」
どういうこと・・・・?
「んな事してねぇよ・・・・」
戸惑ってしまう。信じてた奴らだからかな〜?
「ヒック・・・うそぉ・ヒック・・だよぉ・・・なんでぇ?・・・ヒック・・・・わるいこと・・・したぁ・・・・?ヒック・・・」
やっぱり・・・・堕ちてる・・・!!
堕天の月・・・・厄介なっ・・・・!!
しっかし、琉月の二重人格に気付けねぇのか?
こいつら・・・・
ヒュッ サッ
〜ッぶねぇ〜な。
「たとえ、お前でも、ルウを追い込んだやつは、許さねぇよ。」
「何もしてないっ!!」
「・・・ル・・ウが・・そ・・い・・てる。」
え〜、緑まで? もう無理そうだな。
あぁ、胸くそわりい顔だなあのニヤついてる顔。つか、光は、何してる?なんで能力を使わない?
彼等(悠も含む)は、特殊体質者と呼ばれ、個人が特殊能力を持っている。
くっそー、テレパス使えんだろ・・・なんで、そんな、見る必要がないって目で俺を見てる?
まさか、これも堕天の月の力?
「ほんとに、俺じゃない!!!信じてよ。仲間だろ。」
「「お前は、仲間じゃない。」」
今まで、口を開いてなかった兤と光も声を揃えてぶつけた言葉は、俺を壊すのに十分なものだった。・・・そして、次々と紡がれた言葉も・・・
「仲間を、ルウを拉致ったやつなんていらない。」
と兤。 否、拉致ってねぇよ?
「ルウを信じてるから。」
と光。 その目で、真実を知ろうとしてくれ。
「ル・・ウは・・・た・・・い・・な・・・な・・かま・・・」
と緑。 そんなに、喋るの珍しいな。
「・・・・・。」
と夜。 話し掛ける価値もなしってか。
否、違う。殺気だ・・・。こっちは、実力行使で潰してくる気か・・・
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