アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
用
-
さきほどの客は今回の件ではなくて、昔の件について用があったらしい。一人がそう言っていた。そして、俺らの会話を車から盗聴していた、と。あちこちの点検を怠らないようにしなくては。
恋って、ショッピングみたいなものだな。
「なあ、こっちを見てよ」
と、彼は言う。
「……」
「おーい」
なんだか、眠たい。
「好きだよ」
「だから?」
うとうとしながら、優しい声を聞く。
「好きだから、なに」
「信用出来ないのは、なぜだ? 信用してほしくて言ってる」
口だけで、ぱくぱくと話す。声を出す気力はもうなかった。
信用しなければ裏切られても、好きでいられる――――
「 なんだよ、」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
42 / 164