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感情
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「それは、かいせがっ――」
「あ、俺が言うから?」
「もう、寝る」
彼を枕にして目を閉じる。どく、どく、と早い心臓の音が聞こえていた。
「寝るなよ、まだ一日始まったとこだぞ」
汚れきった、恐怖で支配される感情――――
「言うのも、嫌な、言葉だけど」
それでも絞り出すように。
「恐怖を背負ってでも、伝えてるっていう、大事な言葉で。 えっと、だから、だから」
もう、いい。
黙れ、という意味でぺろりと唇を舐めてやった。
かいせが一度ぎょっとしたから「おやすみ」と満足して眠りについた。
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