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音
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「っ、怖くは、ない……」
「そうか。俺の声を聞いていろ」
「あぁ」
ありがとな、と言う。
けれど色と居ると、ぞわ、と雑念が引き寄せられる。あれはみんなあいつに向いているのだろうか。たった一人の人間が、いったい、何で。
「俺は、呪われてるのかもな」
心を読んだみたいに、泣きそうな顔で色は笑う。
「なんで」
そいつは答えない。
そっと手を伸ばされ、繋いでみる。
聞こえてくるのは、好きだよ、という、それだけだった。
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