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解離
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電気がついていない室内。
四角く切り取るような窓。
そして話し声。
どこか解離的で、幻想の中にいるかのようだった。
「そもそも、何か見つからない遺体でもあるのか」
俺が聞くと橋引も強くうなずく。
「ええ。見たところ、ただの襲撃事件にしか見えない」
前回カットしたが、ガソリンスタンドと交番が火災を誘引するために狙われるという事件があり、俺たちはその前に動いた。しかし、それで終わったと思っていた依頼が、案外長引いたらしい。
「あのときのは、見つけたから済んだだろ?」
「それが。
『もっとも効率の良い捕獲方は無いか、根元にある部分くらい探せるだろ』と、簡単に言うわよ、ホント」
「そいつ殴って来ていいぞ」
俺が言うと、色が落ち着けと止める。
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