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見る見ない
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見なくなったときと、見ているときの違いは、恐らく気にするかどうかなのだろうから俺が考えるに、きっと、それを自らが信用しきって過信すればこの力は消える。第三者の一方的な意思を混ぜてはならない。
「そのときは、もう止まっただろ?」
ひっついたまま、見上げるように俺を見つめる色さん。
「まあねー、限らないけどさ」
橋引はなれたもので、やれやれって感じで見守っている。
その夏がずいぶん過ぎて、月日が経って、油断してた俺が知ったのは、
それはただ単に、受信が止まってただけだったってこと。
「ああいうのは、流れというかな、起きたり止んだりを始めるもんだから。だから俺も此の場所にいるわけで。そんなもんだ」
少し前の夜も、変な映像を見たばかりだったりするし。
アパートかどこかの一室の中で、口にタオルを結ばれた約2、30代くらいの見た目の女性が横たわっていて、こちらをじっと見ていた。
いやな夢しか見ないから、色に抱きついて寝ていたい。
そして、あんなのが流れて来るのはいいかげん終わりにしたい。
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