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オトリ
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「……」
藍鶴色は顎に手を当てて、なにか悩むようにした。きゅっと寄せられた眉や、普段よりりりしい目付きがとても色気を放っている。
「萌え~」
なにやらあきれた目で俺をじろっと見下ろしたあと、部屋を出ながらに彼は言った。
「仲買人に、また紹介するやつがいるはずだ……そいつは出ないということだな」
捨て駒。
要するに彼は、仲買人はオトリだとにらんでいるのだろう。
「確かに、ただ売っただけ、とか言わせるパターンかもしれないが。まあ、そこは確かめつつ考えようぜ」
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