アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
障り
-
――まあ、そのカテゴライズは彼の主観なのだが。
「なんでも、ない」
と。とにかく、そう言われては仕方がなくて俺はそうか、と答える以外無かった。
「ただ……俺は、いつも通りに、やるだけ、だよ、あははっ」
「もしかして、神障か?」
霊障のようなものというのか、それは、俺たちの体質によく訪れるものだった。
身体に本来人間が駆使しない電波のようなものが流れやすいために、それが反動となる影響も多い。ふびょうみたいなものだろうか。
「俺……特にああいうのが、出やすいから」
色は、無表情で言いながら唇をぐいとぬぐった。
そう、色は俺よりも障が出やすい。
少し先の未来を視る、というのがどんな感じかはわからないが……
俺は、それがないからなのか別に理由があるのかマシだった。
「海外だと『悪魔』がとりついた、と一纏めにされがちだけどその2割くらいはこれだよ」
色は苦笑した。エクソシストの世話になるかもな、とか言って。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
79 / 164