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スーツ
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ひとしきり吐いたりした後、色も普段は着ない小綺麗なスーツに着がえ始めた。
「似合うといいな。かっこよくて、かいせがおれを襲ったりしたらどうしよう」
「可愛くて、今すぐそうしたいところだが、生憎、今はそんな場合じゃあないんだなぁ」
――俺はさっきそいつが吐いていた洗面台で、髪を整えながら背中越しに聞いている。
「『アサクラコマンド』の目的はわからないけど……宝石マーケットは、あの会社と何か関わりがある気がするよ」
色は俺の台詞を無視して呟く。アサクラコマンドは、最近密かに売り上げを伸ばす会社で、背景に怪しい新興宗教とかが絡んでるとウワサされる。
「俺も、そんな予感はするよ。全てが繊細に絡んでいる」
「心、なんだ。神は」
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