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予
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――と。
そのとき《無線》が入る。
俺らの特殊回線だ。
《おい》
と色はまず言った。
《聞こえるか》
「あぁ、聞こえるよ」
どっか人がいる部屋はないかと歩いていく俺に、色は淡々と言う。
《笹山……笹山って警官が、撃たれる》
「は?」
《というか、追い回されている、かな、撃たれるべく追われる予定だ》
「予定、ね」
《俺はそっちをあたるよ》
「なんでまた」
《名前が、浮かんだのは見たものがニューステロップだったからだ。どうもテレビに干渉したらしい……背後が気になる、日本じゃあまり、こんな、乱発無さそうだ》
「今どうにかなるもんかね……未来は」
《さあ。リュージさんあたりに一応念のため繋いどくよ、まあ未来は変わることもあるからな》
予知は、曖昧なものだ。
変わるようなものだ。
普通は、だからこそ簡単に占いなんかに使わない。
「そのおっさん、生き残れるならいいが」
《死んだって俺に直接関わらないさ。それから、そっちはどうだ》
「宅配を一応探してるんだけど、いまんとこは」
《どうせ配達、こっちに来るかもしれないのに》
「玄関でお出迎えした方が早いだろ」
《……まあうまくやれよ》
「オーケー」
2019.7/138:11
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