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混ざる
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「いや、なんていうか……俺も疲れてんのかな、精神的にちょっと、ピークに達して、戻ってきました」
ぎゅー、と抱きついたまま、彼は説明する。
「此処、うまく言えないけど、気が淀んでるというか、変な邪念がやけに集まってくるっていうか、混ざるというか」
やけに、真剣な顔になりそんなことを述べた。
それには俺も、同意する。
海の近くだからか?
または、前に、この土地自体に何かがあったのか。
「こういうときは、少しいやらしいことをすると良いらしいぜ」
かいせがふざけながら言う。
「……二人きりならよかったけどね」
真面目? な話、少し不浄っぽいものを取り入れることで、確かに安定を計れる部分もあるのだが……さすがに、会場でそれは出来ない。
彼を引き剥がして、どうにか立ち上がる。
「俺も、一気にいろいろ来すぎているんだ……いろんなものが見えて、落ち着かない」
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