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冷徹な目の青年の過去
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その子は生まれつき人ならざるものが見えた
小さいその子はそれがなんな分かりませんでした
だからお母さんに聞きました
「ねぇお母さん。あれはなんなの?」
お母さんは優しく頭を撫でながら教えてくれました
「あれはね、人ならざるもの。妖って言うのよ」
「あやかし?」
お父さんが言いました
「けどこのことはあまり言わない方がいいよ」
僕はどうしてか分からずお父さんに聞きました
「妖はね普通の人には見えないんだよ」
「みえないの?」
「そうなんだ。だからお前が大好きだと思う人にしか言ってはいけないよ。分かった?」
「うんっ!分かった!ぼくお父さんもお母さんも大好きだから言う〜」
「あはは、そうかそうか」
「ふふ、貴方はいい子ね。私達の宝物」
幸せな日々でした
毎日、毎日
けれどそんな幸せな日々は
続きませんでした
両親は事故に遭い
死んでしまいました
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