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冷徹な目の青年の過去2
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その子はお葬式に来ていました
両親の写真を見ながらただただ黙って見つめていました
「あの子どうするの?」
「あれらは家の恥さらしよ」
「妖なんて」
「あの子は施設にでも」
「あいつらは変だったからあの子も」
ひそひそと言う声は
その子の心を痛めました
そしてその子は施設に入りました
それから1カ月
「貴方のお爺さんが迎えに来てくれたわよ」
「お爺さん?僕の?」
「こんにちは。私は君のお父さんのお父さんだ。迎えに来たよ。一緒に帰ろう」
お爺さんと名のるその人はとても優しい人でした
その子はお爺さんが大好きになりました
だからお爺さんに妖のことを言いました
「そうかそうか、お前もあの子と同じなんだね」
お爺さんは笑って言いました
僕が小学生になり数年が経ちお爺さんが病気で亡くなってしまいました
心臓に病気があったらしいのです
それを待っていたと言わんばかりにお婆さんはその子に暴力を振るいました
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