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「まふ…まふ?」
ベッドに近付く。
そこには、苦しそうな顔をして眠る、まふまふがいた。
嘘だ…とか気のせいだ…とか思ったけど、どう見てもまふまふだった
看護師の人から話を聞くと、深昏睡という昏睡状態で、回復の見込みは無く、脳死状態だと言われた。
坂田とうらたに「帰る」と告げると、返事も待たずに、逃げるように病院から出た。
覚悟して来たつもりが、全然足りてなかった。
足の力が抜けて倒れそうで、立ち去るしか無かった。
俺が、まふまふの隣で、生きて戻って来るのを待つ筈なのに。そう来る前に決めてた筈なのに。
話を聞いて直ぐに諦めて、まふまふはこの世にいないとか思った俺にはあの場所に居る資格が無いと思った。
それに俺は、まふまふの支えに、生きる理由にはなれなかったのだから。
前にまふまふが俺のせいで階段から落ちたことがあって、頭をうって軽い昏睡状態に陥った。
まふまふは俺のせいじゃないって言うけど、まふまふは俺のことを思って言ったことだ。
さらに俺は病室に行こうとしないで逃げてた。
俺は俺が嫌な奴だって分かってるから、彼奴の生きる理由になんてなれる筈が無かった。
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次の話では過去に戻る予定です
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