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そらる side
手紙を読んだ。
涙が止まらなかった。
手紙を濡らさないように机に置いて、服の袖で拭きまくった。
袖はもうびしょびしょに濡れて、拭けてるかも分からなくなった。
たった短時間でこんなにも涙が出るなんて、まふまふ相手以外には無いと思う。
「ま…ふ…ッ」
言葉が漏れる。
大好きな、大切なまふまふが何も言わずに死んだ。
相談さえしなかったまふまふ。手紙残して旅立ったまふまふ…。
まふまふに 会いたい。
俺は…弱いなぁ
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数分後
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ようやく涙が収まってきた気がする。
それでも、まふまふのことを少し思うだけでじわ、と涙が押し寄せてきた。
《ピーーンポーン》
唐突に鳴り響いた音にハッとして、袖で再び涙を擦った。
うらた達が忘れ物でもして引き返したのかな、と思った。
「は…い?天月…!どうしたんだ?」
出てみれば全然違う人だけど、友人だ。
どうかしたのだろうか…。
「話をしに来ました。上げてもらえますか?」
「あぁ…、?」
クシャ、と天月のポケットから音が鳴った気がするが、気の所為だと思った。
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