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子羊の迷走23
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どうせ前代未聞だ。
失敗しても前例は……ナイ。
「俺、ガンバって局長やってみようと思います!」
…言ってしまった。
「そうこなくっちゃ。古賀君は、かなり『しぶとい』って相庭が言ってた」
オイオイ…それってどういう意味だよ。
”しぶとい”って……俺はゴキブリか!?
…そういえば……。
「あの…。高良、あの後どうしてましたか?」
気には…ナルのだ。
「え? あぁ。 殴られた後?」
ハイ。
思いっきり。
思い余って殴ってしまったけど…。
やっぱり暴力はイケナイ。
反省……。
そして、殴られるようなコトをやらかした高良! お前も反省しろっ!!
「口を切ったとかで、血が出てたな」
血ィ、出たんだ。
うぅ…ごめん。
「でも、わざと避けなかったんだから、いいんじゃないか?」
「えっ…?」
わざと…?
「古賀君が明らかに拳を振り上げて向かってきたからさ、『あぁ、相庭が殴られるな~』って、皆わかってた」
!!!!!
…そんなに、わかりやすかったですか?
はずかしい……。
「自業自得だって、みんなに笑われてたよ」
「で…高良は?」
「本人も覚悟してたみたいだよ。『一発ぐらい殴らせてやらないと、佐久也も気が済まないだろうからぁ~』ってさ、笑ってたぞ」
あのヤロー、もっとボコボコにしてやるんだった!
「相庭でも、今回はそれぐらいの後ろめたさはあったんだろうさ」
そんなものが本当にあるのか!?!?
反省しろよ。 反省っ!!
「でも、古賀君のはっきりした意志が聞けてよかったよ。これから手加減無しでビシバシいかせてもらうから!」
「えっ!?」
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