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悩める子羊2
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同じ1年同士の幹とは、呼び捨てで名字を呼 び合うくらいには打ち解けている。
「お二人さん、仲良しですなぁ。俺も仲間に 入れてもらおうかな~」
生徒会室に入ってきた高良が、真っ先に俺達 のところにやって来た。
「ムリ!」
当然、即答。
「おっ、古賀。冷たい」
俺の言葉に、幹が言う。
高良は懲りずに背中に抱きついてくる。
暑苦しい……。
「そういうとこウザいから!絶対ムリ!!」
もう一度。今度は、ちょっと強い口調で言ってやる。
「佐久ちゃ~ん。ツレナイな~~~」
相手にすると、余計に鬱陶しくなるから。
「ムシ。ムシ」
「ちょっとぉ~幹君どう思う? これが先輩に対する態度かね~?」
「問題ですね~。"先輩"と言えば、俺達にとっ ては"神様"も同然っすよ!」
「幹のそういうトコ、イイね~。好きだな~」
出たな、垂れ流し!
「俺も、相庭さん好きっすよ!」
普通に返答する幹は天然なのか…ツワモノなのか…。
それになんか…この二人、妙に気が合ってるみたいでウザイんですけど……。
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