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悩める子羊3
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「…高良みたいなのが神様だったら、世界崩壊どころか地球滅亡じゃん!それに、都合が悪くなったら"先輩"とかって言うなよな。バーカ!!」
「あぁ~そんなコト言う子には、今日のおやつはあげませんよ!」
小さい子共を叱るような、ふざけたお母さん口調で高良は小包装のクッキーをチラつかせる。
「いらねーしっ!」
「えぇ~せっかく貰って来たのに……」
毎日、高良はどこかからお菓子を調達して来る。
それを手土産に生徒会室に顔を出し、すぐに居なくなってしまうのだ。
いったい、ナニしに来てるんだ?
今日まで、ほとんどが会長不在ってのは…どうなのだろう……。
そんなんで、いいのか!?
「そこのバカども。 無駄口ばっかり叩いてないで、自分の仕事ははかどってるのか?」
俺達のくだらない話を遮ったのは、会計長の櫻木さんだった。
バカどもって…。
一緒にされたくないんですけど……。
「颯斗。柔道部とバレー部、それから…ハンド部の予算希望書の回収は?」
「うぅ…。まだっす」
「さっさと貰って来て!」
幹が、それはそれは大きなため息を吐く。
いつもハツラツとした、幹らしくない。
「どうかしたの…?」
「古賀ぁ~きいてくれる!?」
「えっ、うん…」
腕を捕まれ、すがられた。
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