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悩める子羊31
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「今回はどうなることかと思っていたけど…。 よく頑張ったね」
「ハイ」
俺自身も、どうなることかと思ってました。
「本当に…書記局は生徒会に顔出さないからどうなってるかと思えば…。いつの間に連携組んでたのか……。 せめて、途中経過を報告するとかちゃんとしてもらいたかったね」
やっぱり櫻木さんはキビシイ。
「あれ? 古賀、報告してなかったのか?」
城戸さんが俺に訊くけれど…。
「えぇ…、まぁ……」
どの面下げて報告なんてしに行けって言うんですか……。
「あの、でも…」
文化部統括長の東條さんが、おずおずと…。
「書記局がPC室に籠もって作業してるって…、その報告はしてたんだけど……。 みんな、相庭君から聞いてなかった?」
「はぁ!?」
「PC部の部長が、新書記メンバーはPCを持ち帰ってまで熱心に仕事をしててエライ!って。すごい好印象だって…、相庭君には話したんだけど……。 てっきり皆にも話が通じてるものだと…」
「………」
室内は静まり返る。
誰も…ナニも言えないみたい……。
どうやら…通じていなかったようです…… ね。
「どうりで余裕だった訳だ…相庭のヤツ!」
みんなが一斉にため息を漏らす…。
これって、俺じゃなくって完全に高良がお騒がせってコトになってるジャン!
周防さんが気を取り直して俺に言う。
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