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子羊の決断1
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生徒総会当日の昼休み。
午後からの総会の打ち合わせで、役員は体育館の舞台裏へ招集がかかっていた。
議題冊子の印刷・製本は、みんなの協力を得て何とか今日の日に間に合った。
俺もバタバタとずっと忙しかった。
だから『辞める』か『辞めないか』悩み続けて……未だにハッキリと結論が出せずにいた。
あんなに辞めようと決意していたハズなのに……。
今はまた”自分がどこまで出来るのか試してみたい!”なんて思いもあったりして…。
喉元過ぎればナンとやら…って、ヤツかな。
普段うっとうしい程に構ってくる高良は、総会準備でそれどころじゃナイようだ。
それに対して、俺は集合を掛けられて来てはみたものの……。
役員が忙しく走り回っている中、するコトもなく手持ちぶたさで居心地の悪ささえ感じてしまう。
「書記チームは暇だよね。でも始まったら、議事録付けたり報告書を書かなきゃで…、また忙しくなるからね!」
俺の横に笑顔の森さんが立っていた。
「あの…森さん。俺、今もまだ続けるべきか迷ってます……」
「そっか…」
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