アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
子羊の決断5
-
「ナニ?」
ぶっきら棒に言ってやる。
「お前…みんなに心配かけまくった分、重罪だからな!」
「うっ……」
生徒会を支える末端に至る人たちにまで、迷惑と心配をかけてしまった自覚があるだけに…胸に刺さる言葉だ。
「佐久ちゃんはゴチャゴチャ考えすぎなんだって! まぁ…そういうところも…俺は好きだけどな」
「"好き”とか…言うな。ウザい!」
お前は考えなさすぎだろ……。
いつもな~んにも考えてなさそうな高良には言われたくナイぞ。
「高良は反省なんてしないもんね…」
「反省…? するよ」
え…!? そんなコトあるの…。
「絶対ウソだぁ~~~!!」
「お前…ムチャクチャ失礼だなぁ」
そう言って、ニヤリと笑う。
「反省は、するっ! そして考える。 けど、悩まない!」
なんだよ……ソレ。
「わっかんないんですケド…」
「そうか? じゃあな~。今回、佐久ちゃんが反省すべき点は何だ?」
え!?
反省するべき点…?
「え~っと……」
「すぐに、素直に助けを求められなかった事 だ」
うん…。 そうだ。
自分が生徒会に相応しい人間になるためには、『俺がやらなきゃ!』って…そればかり考えていた。
「だから、今度からは”手に負えそにないと思ったら、すぐに助けてもらう。”って…反省して、それで終わりだ」
「終わり……って」
「“辞める”の“辞めない”、なんて悩まなければいい。 佐久ちゃんは『次はみんなに、すぐにでも協力してもらおう!』って、それだけ気が付けばいいんだよ!」
それだけでいい…って。
「でも……」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
66 / 576