アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
子羊の決断8
-
「じゃぁな!」
そのまま行ってしまった。
答え…って?
パラパラとメモ帳のページをめくる。
「あっ!」
赤いペンで、高良の字が書き込まれている。
ソレは訊いてみたいコトとして、俺が以前書き込んだ『高良への質問』だった。
『何で俺なのか?』その質問をご丁寧に赤ペンで丸く囲み、矢印を引いたところに…。
『佐久也だから。』 と書き込まれていた。
これが、答え?
高良……理解不能。
わからナイ…。
頭を抱えている俺に城戸さんがボソリ。
「おまえ…。相庭とラブラブだな」
しかもニヤニヤしながら……。
「もぅ…やめてくださいよ~!」
ホントにカンベンして下さい!!
「それにしても参ったね…。何させられるんだろう…」
「あっ!ペナルティ…」
恐るべし、高良のおまじない…。
一瞬で何もかも忘れた。
でも思い出したケド……持続性、ナシだな。
「え~…俺もかなぁ」
「城戸くん、何で自分だけ免れようとしてる の? 連帯責任だから。ねっ、古賀くん!」
森さんも城戸さんも、なんだか楽し気だ。
「すいません。 俺のせいで…」
「まぁ仕方ない。 持ち出し禁止なの、実は俺も知ってたし…」
城戸さんがニヤリと笑う。
「えっ、そうなんですか!?」
「なんだぁ。じゃぁ結局みんな同罪じゃないか…」
誰からともなくクスクスと笑いがこみ上げる。
「そう言えばさ…。さっき聞いたんだけど……。 今回は、相庭が書記の仕事を手伝う事に”全面禁止令”を出してたんだと」
城戸さんが仕入れてきた情報。
「……なんでですか?」
「さぁ…」
書記チーム三人で困惑顔だ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
69 / 576