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子羊の決断10
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一瞬静まり返り、高良が言葉を続ける。
「さぁ!このオールメンバーで初最の一大メインイベントだ!! 張り切って行こうっ!!!」
「「「「「おぉ~~う!!!!!」」」」」
高良の掛け声に、示し合わせたわけでもないのに役員全員が応えた。
「各自、持ち場を頼むっ!」
それを合図に解散する。
俺は急いで高良へと駆け寄る。
「あのっ! 高良……」
「ん?」
ニヤリといつもの不適な笑み。
「あの…。 俺さ………」
「なに? まだ”おまじない”して欲しいのか? 今度は”ウルトラ・スペシャル・超・グレードアップ版”だけど…」
「いっ…いらねぇ…」
ただのグレードアップ版が”デコチュー”なら…ソンだけの脚色ついたグレードアップ版って……。
絶対”チュー”だけじゃ済まないハズだ…。
貞操の危機だ……オソロシイ。
絶対、いらナイ!!!!
高良が急に、小さく息を吐く。
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