アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
ペナルティ6
-
「苦情やら…相談やら……ナゼかみんな俺のところに来るんですよ!」
「それは災難だ……」
「まぁでも……頼られるのは古賀の人柄だよね」
みんな、俺にとっても同情的…。
当然か。
「でも、古賀こそモテたんじゃないのか?」
「え? 全然ですよ! 全然、モテませんでした」
「モテてたよ…」
高良がボソリ。
「は…?」
ナゼに、そう言う!?
ホントに全然モテなかっただろ……。
って、否定しなきゃならないのがムナシイ。
「佐久ちゃん知らないか…。 『親身に相談に乗ってくれて優しい!』とか『困ってる顔がカワイイ!』とか、俺に告ったオンナのほとんどが佐久ちゃんに鞍替え」
「えっ、ウソだ! そんなの知らない…」
そんなのウソだよ…。
だって告白なんて、1度だってされたことナイぞ。
「そうだろう。 俺が全部阻止してやった!」
「えっ!?…なんで…また……?」
「あっ。 古賀に取られるのが悔しかったっすか?」
「ば~か! 違うよ。 佐久ちゃんにヘンな虫が付いたら困るだろ!」
幹の突っ込みに、高良がニヤリと答える。
「……なんだ…ソレ…」
高良は全然悪びれてないケド…自分の“元カノ”を“ヘンな虫”って……。
ホントにサイテ―じゃん高良…お前、女の敵だわ……。
いつか絶対に痛い目見るゾ…ってか、見るベキだ!
眉間にシワを寄せて固まる俺を、気遣うような空気で、周防さんが逸れてしまった話を本筋に戻す。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
79 / 576