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ペナルティ10
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「へぇ~…それで、総会準備で台風の目になった古賀に、最終的な後始末を任せたって訳か……それはそれは、古賀はちゃんと各方面に『お礼の挨拶』して来なきゃ、だなっ!」
“台風の目”って…。
城戸さんが納得した様子で言った。
「………はい」
高良がそこまで考えているのだとしたら、もぅそう答えるしかありません……。
解ってしまった…。
多分これも、高良から俺への”ペナルティ”の一つなのだ。
各方面に『これからもヨロシクお願いします!
』って、自分を売り込んで来いってコトなのかな…。
「でも、幹は全身タイツを免れてラッキーだったよな!」
「えっ、俺!?」
「ああ。 今回はこれまでの活動に参加したことの無い、城戸・古賀・幹が悪役で決まりだろうと思ってたんだけど…。急遽、幹の代わりに森って事になったらしい」
「なんだよ、どのみち俺は悪役だったのかよ!」
不満全開の城戸さんに、櫻木さんが言う。
「そうだけど。でも、ラスボス役は城戸の代わりに古賀くんがやることになるんじゃないか?」
「ラスボスゥゥゥ!?」
思わず叫ぶ。
イヤダッ! 絶対、ヤダッ!!
「悪者にボスは必要不可欠だ」
櫻木さんが、抑揚無く真面目に言うけど…出来れば明るく冗談のように言って欲しい……。
だって…そういう内容だよね!?
「…古賀…ありがとう」
わざとらしく、むせび泣く仕草で城戸さんが俺の手を取る。
「城戸さん…なんだかムカつきますっ!」
その手を振り解きながら、恨めしげな視線を向けた。
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