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僕の名前。3
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『僕の名前。 5年1組 相庭高良
僕の名前は、高良です。
高い低いの”高”に、奈良の”良”で”高良”です。
名前は、お父さんが「高く高く上を目指して、良い子に育つように」という願いを込めて付けてくれたそうです。僕は、いっぱい勉強して、お父さんの願い通りに、良い人生で幸せになれるように頑張りたいと思います。』
「懐かしいな…。 俺も、書かされたよなぁ。 確か、高良に『佐久也は、父さんと母さんがサクサクっとHして出来たから、佐久也って名前なんだぞ!』って、嘘付かれてすっごくショックだったの覚えてる」
「えぇ!? 俺、そんなこと言ったか?」
「言ったよ! 俺、みんなは両親がスゴく悩んで愛情たっぷりに付けてもらってるのに、俺はそんな簡単に付けられたんだ…って、子供心にすっごく傷ついた。 で、母さんに泣いて訴えたら、高良めちゃくちゃ怒られたジャン。 覚えてない?」
「あ~~~~。 怒られたっけ? でもなんか、佐久也の名前の由来は、聞いた覚えはあるな…。 此花佐久耶姫(コノハナサクヤヒメ)だっけ?」
「うん」
安産と子守り(コマモリ)だかの神様の名前だとかって、由香さんが言ってたっけ…。
なかなか子宝に恵まれなかった由香さんに、やっと授かった佐久也が、元気にスクスクと育つように願いを込めて神様から頂いて付けた名前だと…。
そして佐久也と一緒に育つ、遙と俺も神様に守られて元気に大きくなって、幸せになれますように。
と、いう想いも込められていたはずだ。
「その話を聞いた後も、ショックだったよなぁ~」
「何が?」
「高良にさ『姫って、女じゃん。 この、オカマ』って、さんざん虐められた」
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