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僕の名前。 4
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佐久也が目を細め、ジトーッとした恨みがましい視線を向ける。
「はぁ? そんなこと言ったか?」
「言った!! そんなもんだよねぇ…。傷つけられた方は凄くよく覚えてるのに、やった方はすぐ忘れちゃうんだよねぇ~」
言ったかなぁ。
さっぱり、覚えていない。
「でもこれ、表彰されたやつじゃないのかな? 表彰されるのって、いつも確かもっと長かったよね?」
「うん…。 多分、それは違ってそうだな」
「ふぅ~ん…そっかぁ……。 他になにか面白いモノ、出てこないかな…」
そう言って、佐久也はまた違う引き出しを開けて探し始めた。
おいおい、本来の目的が変わってるじゃないか。
俺は、黄ばんだ作文用紙を手に取る。
表彰されたかはいちいち覚えていないけど、この作文には2枚目がある。
実は、続きがあるのだ。
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