アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
サンタに願いを☆ 9
-
「佐久ちゃん、ろうした?」
お箸を銜えたまま止まっていた俺は、高良の声に我に返る。
「あ…いや。 何でもないよ。ってか!高良こそ大丈夫?」
「あにが?」
いや、しゃべりがヘンだよ?
「呂律回ってないし、顔も真っ赤だよ!?」
「らいじょぶ、らいじょぶ!」
そう言って、ヘラリと笑った。
おいおい、ちっとも大丈夫じゃないじゃん!
「ちょっと、父さん!高良に飲ませ過ぎだよ」
「いや、高はそんなに飲んでないぞ?」
「そうら、そうら!」
俺の抗議に、二人が反論する。
「ウソだ。じゃぁなに、その酔いっぷり!」
「高ちゃん、疲れてたんじゃないの?」
「どうせ、調子に乗って空きっ腹でガブガブ飲んだんでしょ?」
母さんと遥ネェも、心配顔だ。
「まぁまぁ、いいじゃないか。たまにだし、なぁ高!」
「そうらよ!」
「『たまに』って言ってもさぁ~」
「佐久は頭が固いな…」
「佐久ちゃん、石頭らもんな!」
高良と父さんは、こういう時は妙に団結するよね。
しかも、心配してる人のコトをバカにして…。
「繁パパ。佐久ちゃんはいい子なのよ!真面目なんだから。高良とは違うの!!」
遥ネェが、俺のフォローをしてくれる。
けどその二人には、絶対聞こえてないよ……。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
34 / 66