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サンタに願いを☆ 10
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「そうだよ! だいたい未成年に―――」
「うるさいなぁ…。高、あっち行こう」
「あい!」
「「あっ!逃げた」」
俺と遥ネェの声がハモる。
高良は立ち上がると、意外なことにしっかりとした足取りでリビングへと歩いて行く。
あれ? 大丈夫なの!?
「心配してやってるのに!ねっ、佐久ちゃん」
「え…。あっ、うん。そうだよね」
そう言いながらも、遥ネェはすぐにまた母さんとキャピキャピと盛り上がり始めた。
……本当に大丈夫なのか?
気にしつつ、俺も食べることを再開する。
たまに、ガールズトークに巻き込まれながらも、目の前のご馳走をお腹いっぱいに食べる。
たらふく食べたところで、遥ネェがケーキを切り分けてくれた。
それを持って、リビングの二人のところへ向かう。
……けど。
リビングのソファには、酔いつぶれた男が二人。
テーブルにはおつまみの残骸が散乱し、床にはシャンパンボトルが3本も転がっている。
呑んべぇどもが……。
俺はそんな二人を前に、トレイに乗せた3個のケーキの中から1番大きいのを選んで食べ始める。
「母さん。高良達、寝ちゃってるよ~」
「もぅ、しょうがないなぁ」
母さんより、遥ネェの方が先に反応する。
「まぁまぁ、お父さん高ちゃんが帰って来て、よっぽど嬉しかったのよ。高ちゃんはそんなお父さんに付き合ってあげたんでしょう」
うんうん。
その気持ちはよく解る。
俺だって、もっと高良と話したいことあったのにさ。
寝るなよ、バカ高良!
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